安心・安全の知恵袋 ~防災習慣を身につけましょう

ご家庭での防災対策の目標

ご家庭での防災対策をお考えになるときには,次のことを目標にしましょう。

このような観点で,ご家庭の防災対策を考えてみます。

大地震で揺れているときは何もできないと考える

地震の時にどう行動するか。それは地震の揺れによって変わってきます。

一般的に震度6弱で立っていることが困難になり,震度6強では這わないと動けないほどの揺れになります。

また,地震の時にいる場所によっても変わってきますが,どういった場合でも上から落ちてくるものから身を守ることが重要です。

東日本大震災では,建物の壁が崩れたり,天井が崩落したりといったシーンが,テレビで放映されていました。

「体を低くする」「体を丸めてその場にしゃがみ込む」「頭を保護する」という行動が基本ですが,外で建物のそばにいるときは,這ってでも建物から離れなければならないこともあります。

地震の揺れは長くて3分,この時間帯を生き抜くことがまず必要になります。

少なくとも,自宅は事前に対策をとることができます。
地震の時は何もできない」ということを前提に,自宅の対策に取り組みましょう。


災害への備え

防災対策は身の回りの整理整頓から

左の写真は地震で足の踏み場もなくなった部屋の様子です。この中にいたとするとただではすみません。

また,この状態では避難もままなりません。

部屋の整理整頓は防災対策の基本となります。「断捨離」という言葉が流行りましたが,生活空間はできるだけシンプルにしておきましょう

部屋においてあって,もう何年も使っていないというものは整理しましょう。

また,頭より高い位置に重たいものを置かない,背の高い家具は固定するようにしましょう。


まず,寝室の防災対策から実践してみましょう

平成7年の阪神・淡路大震災は,夜明け前の5時45分に発生しました。多くの人はまだ寝ていて,多くの人が何もできないまま家具などの下敷きになりました。

人は寝ているときに最も無防備な状態にあります。また,寝室は人生で最も長い時間を過ごす部屋です。寝室の対策は,一番効果が高いものになります。

「防災対策って何をやったらいいの?」とお悩みの方は,最初に寝室の防災対策から手をつけてみましょう。

まず,いつも寝ている場所に座って,周りを見渡してみてください。自分のほうに倒れてきそうなものはありませんか?

そういったものをまず固定します。部屋の広さに余裕があれば,寝ているところに倒れてこない方向に向きを変えるだけでも効果があります。

基本はやはり「寝室にはなるべく物を置かない」ということです。

耐震性に不安のある家にお住いの場合は,建物の倒壊を考えると,1階よりも2階で寝るほうがいいでしょう。


寝ているときに地震が起きて停電すれば,周りは真っ暗です。ただですら何が起きたか理解できない中で,照明がつかなければパニックに陥りかねません。

枕元には必ず非常灯を用意しておきましょう。

また,暗い中を手探りで避難するときのために,履物や軍手なども用意しておきましょう。

さらに,寝室の窓には厚手のカーテンをかけて,寝るときには必ずカーテンを引いて寝るようにします。
万が一窓ガラスが割れたとき,ガラス片が飛び散ることを防ぐことができます。


お金をかけない防災対策

今はスーパーマーケットやホームセンターに行くと防災用品コーナーが常設されています。並んでいるものを見ると,防災用品って結構高いと思いませんか。

経済的に負担に感じる防災対策はなかなか進みません。そこで同じものがないかという目で,100円ショップをのぞいてみましょう。一通りのものがそろいます。
防災対策の観点からみる習慣をつけると,買い物に新たな楽しみが増えますよ。

また,くたびれて着なくなった衣類や毛布などは捨てる前にもう一考,非常用として衣装ケースに入れて物置に入れておきましょう。

自家用車をお持ちの場合は,トランクが防災倉庫になります。車には暖房もラジオもついていますので,シェルターとしての活用ができます。


生活備蓄のすすめ

食料の備蓄は,結構面倒です。食べ物には賞味期限があり,定期的に入れ替えなければならないからです。

災害備蓄品は,定期的に入れ替えなければならないものと,入れ替えなくて良いものを分けておきましょう。

そこでお勧めしたいのは,生活備蓄です。

何も特別なことではありません。「無くなったら買う」という習慣を「半分になったら買い足す」に変えるようにします。
車のガソリンも同様です。「半分になったら給油する」これは消防車や救急車などの緊急車で実践されていることです。

子供がいる家庭では,お菓子やジュースなどカロリーの高いものが災害時に有効な食料になります。
また,缶詰や乾物,レトルト食品など日持ちするものを食生活に取り入れるようにしましょう。

※全石連,都道府県石油組合の「満タン&灯油プラス1缶運動」についてはこちら

水の備蓄

災害備蓄で最も難しいのは「水」です。

水には,飲料水と生活用水があります。生活用水は風呂水を貯め置くということである程度対応できます。しかし,飲料水の備蓄は結構厄介です。

人は1日当たり3リットルの水が必要といわれています。4人家族だと1日当たり12リットル(2リットルのペットボトル6本)になります。

最も安くつくのは水道水を容器で保存することですが,常温だと3日ごとに入れ替える必要があるので面倒です。

最近ではペットボトル入りの水が箱売りされています。1箱で家族1日分と計算し,防災の日などに定期的に購入して入れ替えるとよいでしょう。

特売では,1箱500円ぐらいで売っているときもありますので,日頃から気をつけておきましょう。

なお,京都市ではアルミボトル入りの飲料水,「京のかがやき 疏水物語」を販売しています。これは保存期限10年ですので,ご利用ください。

ご家庭での飲料水確保(京都市上下水道局から)
 地震や災害直後は,交通手段の途絶や交通渋滞により応急給水活動に時間がかかると予想されます。
 各ご家庭で,最低限の飲料水の確保をしていただきますようお願いします。
 1人1日最低3リットルの水が必要といわれています。各ご家庭でも家族の人数の3日分を目安に飲料水を確保しましょう。
 「京のかがやき 疏水物語」1ケースでおよそ4人家族1日分の量に相当する飲料水を確保することができます。